『黙殺される国際協調の理念 渋沢栄一・晩年の光芒』
小林 敏男著
2022年10月発行 46判 310ページ 1,818円+税
・これまでの渋沢栄一像が激変する1冊
・知られざる渋沢翁の晩年に特化
・翁こそ、日本の良心の光
(内容紹介)
幕末期の行動、経済人としての功績、論語と算盤、残された名言集など、すでに語りつくされた感がある渋沢翁。では、なぜ今、翁の新刊なのか。
本書は、翁が経済界から一線を退いた後を追いかけたものである。
深谷市で生まれ育った著者が、1990年代からはじまった、翁の顕彰活動を経たことをきっかけに、残された文献の研究を開始する。
その後、新1万円札の肖像画として翁の掲載が決まり、大河ドラマや関係書籍で取り上げられる「資本主義の父」というイメージに違和感を覚えた。
なぜなら、翁の素晴らしさは、資本主義、社会全体の発展に貢献したことと同じくらい、いや、それ以上に晩年の行動にあると考えていたからである。
では、翁の晩年の行動とは、どのようなものなのか。
みなさんはご存じだろうか。翁は日本国際連盟の初代会長であったことを。
日本国際連盟とは、現在の国際連合の日本支部のことである。
残念ながら、日本は国際連盟を脱退して大東亜戦争に突入し、現在に至っている。
翁は1920年、80歳の時に日本国際連盟の会長に就任し、永眠する91歳までその活動を続けた。
偉大なる経済人としてはもちろんのこと、論語に裏打ちされた思想、数々の名演説から連想される人柄、実際の行動。
日本国際連盟の会長として、とにかく戦争だけは起こさない、「戦争を喜ぶと云ふことは人類の最も恥づべきことである」と述べ、激動の時代に命をかけて平和を追求した人物だったことがわかる。
なぜ、研究者やマスコミは翁の晩年をフィーチャーしないのか。
翁の晩年にこそ、閉塞した現代を打ち破るヒントが数多くある。
新1万円札が流通する前に、今一度、翁のメッセージを知ってほしい。
『アロハの島で寺めぐり マウカマカイの細道 ハワイ島編』
小川 はつこ (著, 写真), 小川 隆平 (著, 写真)
2021年6月発行 A5判 2,091円+税
本書は単なるガイドブックを超えた、読者に新鮮な満足を贈る知的ガイドブックである。
家の中でひと味違うハワイ旅を楽しみたい人にも、コロナ後にハワイへ行こうと考える人にも、大いに役立つ本になるだろう。
ハワイ島には30を超す仏教寺院が現存する。
これは、明治時代初期から始まった移民が関係している。
著者は8年にわたって島内の寺院と日系人を訪れ、聞き取りと調査を重ねた。
浮かび上がったのは、日系移民の苦難と向上心、彼らが築いた寺院の役割と歴史、日系アメリカンの意識と寺院が抱える今日的課題等であった。
さらに、敢然と権力に立ち向かった後藤濶(ごとう・かつ)の悲劇、マルチ・タレントを発揮して活躍した武居熱血(たけい・ねっけつ)、起業家として名を残した岩崎次郎吉等、知られざる英雄に出会うことにもなる。
中日新聞 2021年6月17日掲載
伊勢新聞 2021年6月23日掲載
ヤフーニュース 2021年6月23日掲載
msnニュース 2021年6月23日掲載
スマートニュース 2021年6月23日掲載
HALLOM(ハロム) 2021年7月2日掲載
中日新聞・夕刊(中部の文芸) 2021年7月26日掲載
Mieライブ(三重テレビ出演) 2021年8月4日放送
中日新聞・文化欄 2021年9月21日掲載
朝日新聞(東海の文芸) 2021年9月30日掲載
『アウシュヴィッツの画家の部屋』
大内田わこ著
2021年4月発行 A5判(変形) 124ページ 1,364円+税
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツ最大の殺人工場として知られるアウシュヴィッツ強制収容所。 そこに、収容されていたポーランド人画家たちが絵を描いていた事実を信じるだろうか?
(内容紹介)
ジャーナリスト・大内田わこのルポルタージュ第3弾。
本書はアウシュヴィッツ強制収容所で命と引き換えに、絵を描いてきたポーランド人画家たちの運命を伝えるとともに、ナチスや戦争の真実に迫る1冊。
大内田わこが現地を取材し、戦争を知らない世代へ送る渾身の書き下ろす。
日本人が知らないアウシュヴィッツの現実、あまりにも過酷な真実を知らなくてはならない。
しんぶん赤旗(読書) 2021年5月23日掲載
新かながわ(書評) 2021年6月20日掲載
全国商工新聞(読書) 2021年6月21日掲載
女性のひろば(書評) 2021年8月号掲載
婦人通信(書評) 2021年7・8月号掲載
東京民報(書評)2021年7月18日掲載
京都民報(書評)2021年8月29日掲載
『植民地インドの近代とロークマーニャ・ティラク』内藤雅雄著
2019年2月発行 46判 2,315円+税
本書は反英運動を開始し、全インド規模へと発展させた指導者、B・G・ティラクの真実を追求する。
ティラクの活躍に触発されてガンディーやネルーが登場し、イギリスからの独立につながる。インド史にとって最も重要な部分を切り取った1冊である。
そして、ティラクを通して現代日本を振り返ると、数多くを学ぶことができる。
ティラクなくしてガンディーやネルーの登場はなかったであろうし、ティラクを知ることで、民主的な社会づくりとは何なのか、王道政治とは何なのかを知ることができる。
しんぶん赤旗・日曜版(本立て) 2019年4月14日掲載
『ホロコーストの現場を行く ベウジェツ・ヘウムノ』大内田わこ著
2018年6月発行 A5変形判 144ページ 1,667円+税
本書は前著『ホロコースト 女性6人の語り部』に続く、大内田わこ氏によるホロコーストドキュメンタリーです。
小学生上級生から読める、やさしい社会学本でもあり、大人が改めて平和とは何かを学べる内容でもあります。
現在の日本のあり方、これからの日本について、私たちはどのように考えていけばよいのかを、ホロコーストを通して考えていきましょう。
しんぶん赤旗(日曜版) 2018年7月15日掲載
しんぶん赤旗(日刊紙・潮流)
2018年7月29日掲載
年金者しんぶん第346号2018年10月15日掲載
『ホロコースト 女性6人の語り部』大内田わこ著
2017年7月発行 A5変形判 146ページ 1,389円+税
大好評 重版出来!(2刷)
ナチス・ドイツの残虐性を現代の日本人がどれほど知っているでしょうか。
戦争とは国家が扇動します。国民もおかしいとは思いつつも、抗うことは大変難しいのです。 ところが、本書に登場する女性6人の中には、当時のナチス・ドイツに負けてなるものか、このまま殺されてたまるものかと、厳しい現実を生き抜いてきました。文字、文体などは小学生(上級生)からよめるように意識していますので年代は問いません。
しんぶん赤旗(日曜版) 2017年8月13日掲載
女性のひろば 2017年9月号掲載
全国革新懇ニュース 2017年9月号掲載
日中友好新聞 2017年9月25日(2427号)掲載
婦人通信 2017年10月号掲載
『歴史の現場から』内藤真治著
2017年4月発行 A5判 170ページ 1,389円+税
全国各地に残る歴史の舞台をたずね、先人の足跡をたどり、旅先での思いがけぬ発見から過去が今によみがえり、明日を考えるヒントともなる。憲法、裁判、公害や戦争遺跡をめぐる日本史の旅から、この国の近代化を問い直す。「歴史は暗記もの」は間違い、楽しく学ぼうという1冊である。
上毛新聞 2017年4月19日掲載
日朝友好協会新聞 2017年6月1日掲載
月間デリジェイ 2017年6月号掲載
(内容紹介)
長年教師をしていた著者は、生徒がなぜ歴史を学ぶのか、どのようにしたら必要性を理解してもらえるのかが最大の課題だった。受験競争が激しくなるにつれて「歴史は暗記もの」と、考える生徒が増えたように感じていたからである。
そこで現役、退職後に実際に日本各地の歴史上重要な場所へ足を運び、独自の視点で取材を慣行。すると、教科書には出てこない発見をし、過去が今によみがえり、明日を考えるヒントになると感じた。その中でも憲法・裁判・公害や戦争遺跡に重点を置いている。
また、本書の変わった内容として「竜馬」なのか、それとも「龍馬」なのか。「米原市」は「まいばらし」なのか、それとも「まいはらし」なのかなど、言葉の由来、文字の由来など、日本人の独自の考え方についても言及している。
教科書には出てこない、歴史を掘り下げた内容であると同時に、今を生きる私たちは歴史を学ぶことでより、豊かになると感じられる。
『縄文文化の魅力』NPO法人ふるさと文化研究会編
2011年8月発行 A5判 1,714円+税
最新情報満載、全国縄文検定の公式テキスト。 縄文研究の第一人者、岡村道雄氏推薦!
毎日新聞 2011年9月23日掲載
読売新聞 2011年10月15日掲載
夕刊フジ 1996年5月8日掲載
『尊徳の風景 貧国強兵の近代と農業』阿部実著
2011年7月発行 A5判 1,714円+税
戦中、大日本帝国に利用された二宮尊徳。虚構の報徳思想は尊徳の意思にあらず。疲弊した農村を蘇生させた農政家の真髄を掘り起こす。長塚節の『土』の解説とともに、自然秩序・心的秩序と資本主義下の農業問題に切り込む。
『萬葉集よ永遠に 大伴家持物語』 錦和煕著
2009年11月発行 46判 140ページ 1,143円+税
萬葉集編纂の謎に迫る歴史大河小説!日本最古の歌集『萬葉集』と大伴家持。知られざる編纂秘話と襲いかかる権力者の陰謀。家持は翻弄されながらも、一途な思いで信念を貫く。多くの場面で詠まれる歌は、心に響くメッセージ。時代を越える萬葉集は、永遠に語り継がれる。