戦争体験記・反戦関連

わが原爆の記

 『わが原爆の記』

岡橋 恒夫著

  2023年10月発行 46判 108ページ 800円+税

 

・元時事通信社の記者が綴った、戦争体験記が見つかったことから本書は始まった

 

 

 

 

(内容紹介)

 長崎への原爆投下から、わずか4か月後に綴られた原稿が見つかった。

 映像では伝わりづらい感情や心理、消えることがない感触。

 多くの人が大切な人を失った8月9日。

 当時、長崎県庁の知事官房秘書課に勤めていた著者が体験した、壮絶な7日間を追体験する。

 

(目次より)

第1章 消えた青空  / 第2章 爆心地を行く

第3章 死の街を行く / 第4章 めぐりあい

第5章 死の影 / 第6章 夏の花

第7章 鐘は響かねど


黙殺される国際協調の理念

 『黙殺される国際協調の理念 渋沢栄一・晩年の光芒』小林 敏男著

  2022年10月発行 46判 310ページ 1,818円+税

 

・これまでの渋沢栄一像が激変する1冊

・知られざる渋沢翁の晩年に特化

・翁こそ、日本の良心の光

 

(内容紹介)

 幕末期の行動、経済人としての功績、論語と算盤、残された名言集など、すでに語りつくされた感がある渋沢翁。では、なぜ今、翁の新刊なのか。

 本書は、翁が経済界から一線を退いた後を追いかけたものである。

 深谷市で生まれ育った著者が、1990年代からはじまった、翁の顕彰活動を経たことをきっかけに、残された文献の研究を開始する。

 その後、新1万円札の肖像画として翁の掲載が決まり、大河ドラマや関係書籍で取り上げられる「資本主義の父」というイメージに違和感を覚えた。

 なぜなら、翁の素晴らしさは、資本主義、社会全体の発展に貢献したことと同じくらい、いや、それ以上に晩年の行動にあると考えていたからである。

 では、翁の晩年の行動とは、どのようなものなのか。

 みなさんはご存じだろうか。翁は日本国際連盟の初代会長であったことを。

 日本国際連盟とは、現在の国際連合の日本支部のことである。

 残念ながら、日本は国際連盟を脱退して大東亜戦争に突入し、現在に至っている。

 翁は1920年、80歳の時に日本国際連盟の会長に就任し、永眠する91歳までその活動を続けた。

 偉大なる経済人としてはもちろんのこと、論語に裏打ちされた思想、数々の名演説から連想される人柄、実際の行動。

 日本国際連盟の会長として、とにかく戦争だけは起こさない、「戦争を喜ぶと云ふことは人類の最も恥づべきことである」と述べ、激動の時代に命をかけて平和を追求した人物だったことがわかる。

 なぜ、研究者やマスコミは翁の晩年をフィーチャーしないのか。

 翁の晩年にこそ、閉塞した現代を打ち破るヒントが数多くある。

 新1万円札が流通する前に、今一度、翁のメッセージを知ってほしい。


アウシュヴィッツの画家の部屋

 『アウシュヴィッツの画家の部屋』大内田わこ著

  2020年9月発行 46判 124ページ 1,364円+税

 

  第2次世界大戦中、ナチス・ドイツ最大の殺人工場として知られるアウシュヴィッツ強制収容所。 そこに、収容されていたポーランド人画家たちが絵を描いていた事実を信じるだろうか

(内容紹介)

 ジャーナリスト・大内田わこのルポルタージュ第3弾。

 本書はアウシュヴィッツ強制収容所で命と引き換えに、絵を描いてきたポーランド人画家たちの運命を伝えるとともに、ナチスや戦争の真実に迫る1冊。

 大内田わこが現地を取材し、戦争を知らない世代へ送る渾身の書き下ろす。

 日本人が知らないアウシュヴィッツの現実、あまりにも過酷な真実を知らなくてはならない。

 当時の自分は、今のような社会を望んでいたのか。

 

しんぶん赤旗(読書) 2021年5月23日掲載

新かながわ(書評) 2021年6月20号掲載

全国商工新聞(読書) 2021年6月21日掲載

女性のひろば(書評) 2021年8月号掲載

しんぶん赤旗・日曜版 (書評) 2021年7月11日号掲載

婦人通信(書評) 2021年7・8月号掲載

東京民報(書評)2021年7月18日掲載

京都民報(書評)2021年8月29日掲載


ホロコーストの現場を行く

 『ホロコーストの現場を行く ベウジェツ・ヘウムノ』大内田わこ著

  2018年6月発行 A5変形判 144ページ 1,667円+税

 

 本書は前著『ホロコースト 女性6人の語り部』に続く、大内田わこ氏によるホロコーストドキュメンタリーです。
 小学生上級生から読める、やさしい社会学本でもあり、大人が改めて平和とは何かを学べる内容でもあります。
 現在の日本のあり方、これからの日本について、私たちはどのように考えていけばよいのかを、ホロコーストを通して考えていきましょう。

 

しんぶん赤旗(日曜版) 2018年7月15日掲載
しんぶん赤旗(日刊紙・潮流) 2018年7月29日掲載
年金者しんぶん第346号 2018年10月15日掲載


ホロコースト 女性6人の語り部

 『ホロコースト 女性6人の語り部』大内田わこ著

  2017年7月発行  A5変形判 146ページ 1,389円+税

 大好評 重版出来!(2刷)

 ナチス・ドイツの残虐性を現代の日本人がどれほど知っているでしょうか。

 戦争とは国家が扇動します。国民もおかしいとは思いつつも、抗うことは大変難しいのです。 ところが、本書に登場する女性6人の中には、当時のナチス・ドイツに負けてなるものか、このまま殺されてたまるものかと、厳しい現実を生き抜いてきました。文字、文体などは小学生(上級生)からよめるように意識していますので年代は問いません。

 

しんぶん赤旗(日曜版) 2017年8月13日掲載
女性の広場 2017年9月号掲載
全国革新懇ニュース 2017年9月号掲載
日中友好新聞 2017年9月25日(2427号)掲載
婦人通信 2017年10月号掲載


横浜の戦中・戦後を生き抜いて

 『90歳からのメッセージ 横浜の戦中・戦後を生き抜いて』

岩井昭著

  2016年12月発行  46変形判 124ページ 1,389円+税

 

 本書は、1927年(昭和2)、横浜で生まれ育った著者・岩井昭氏が激動の戦前、戦後を実体験で綴ったものです。 舞台は一部、横須賀も含まれますが、知られざる戦中・戦後の横浜を若い世代へ知ってもらい、そして未来へつなげてほしいという動機で執筆しました。

 戦時中は横須賀にあった、海軍鎮守府で記帳整理係、横浜では機密図書係として戦地最前線から届く暗号書に関わる特殊な任務をしていました。軍の上層部よりも早く、正確な情報を得ることができたため、日本の行く末が手にとるようにわかったと言います。そして、1945年5月29日に横浜大空襲を経験しました。

 軍の上層部は横浜から一目散に離れ、残された著者たちは地獄の光景を目の当たりにすることになります。南区にある黄金町に行った時には、真っ黒に焦げた死体があふれ、なにもできなかったことを悔やんでいます。

 その後、終戦をむかえ、横浜に駐留していたアメリカ軍人たちが行なっていた売春(パンパンガール)が社会問題になるなど、今の若い人には知られていない横浜の歴史を語っています。

 

神奈川新聞 2017年2月7日掲載

横濱タウン新聞 2017年2月9日、3月9日(連載)掲載

毎日新聞 2017年5月29日掲載


生き残る

 『生き残る 関東軍、最後の新兵さん』 宗広有蔵著

  2016年12月発行  46変形判 124ページ 1,389円+税

 

 戦前の教育により、軍国少年だった著者の私小説。天皇を崇拝することに疑いはなく、敵と刺し違えることもいとわなかった著者。しかし、戦争により、最愛の女性と引き裂かれ、敗戦を迎える。その直後、ソ連軍の捕虜となり、極寒の北満州で骨と皮だけになり、強制労働を続けることなった。

 囚われの身になった日本兵たちは、ほんの些細なことで命をおとしていく。さらに、食べるものもなければ、暖をとることもできない状況に、明日の命の保証はなかった。

 何のために戦争が始まったのか、なぜ負けてしまったのか。どうして神風は吹かなかったのか。戦争さえなければ、仲間は死なずにすんだのに……。第二次世界大戦の意味を、自らの体験を交え、戦争を知らない世代へありまま、事実を綴った一冊。

 

読売新聞 2016年3月31日掲載


悲報、戦争がはじまる

 『悲報、戦争がはじまる 戦時体験者からの怒り佐藤考司著

2016年1月発行 新書判 800円+税

 

 大好評だった前著『市民社会の国づくり』。本作は戦時体験者である著者が、市民目線でテロに対する考え方や安保法制について、いったい何が問題なのかを指摘した超入門書です。

 はたして、現政権が行なっていることは、本当に正しいことでしょうか?  正しいのなら、なぜ、反対する人たちがいるのでしょうか? 安倍総理は戦争はしないと言っているけど、準備を整えているように見える……。

 戦争が起きる理由、民主主義の解説、大東亜戦争時の市民感覚などをわかりやすく伝えます。


シャルロッテの絵手紙

シャルロッテの絵手紙 ガス室に消えたユダヤ人画家

シャルロッテ サロモン著

2015年8月発行 B5判 60ページ 1,667円+税

 

 ドイツ生まれのユダヤ人女性画家。アンネ・フランクと同じようにドイツを追われフランスでゲシュダポに捕まり、アウシュビッツ強制収容所でガス室に消えました。

 戦後70年企画として出版した、第二次世界大戦でナチスに殺されたユダヤ人女性画家シャルロッテ・サロモンの絵と手紙です。


毬栗少年日記

 『毬栗少年日記高橋昭治著

2008年12月発行 46判 952円+税

 

 太平洋戦争の最中、陸奥の毬栗坊主はたくましく生きていた。腹が減れば草や木の実を食べ、朴の葉でお面を作ったなつかしの日々。軍国主義でゆれる時代に家族の大切さ、生きるきびしさを子どもの視点から描く回想記。

神奈川新聞 2008年12月25日掲載

タウンニュース 2009年1月9日掲載


元日本兵の抗日戦線

 『元日本兵の抗日戦線』 太田隆司著

2008年6月発行 46判 1,238円+税(完売)

 

 日中戦争で捕虜になった一兵士は、なぜ反戦兵になったのか。日本軍の侵略戦争に気づき、八路軍とともに日本兵に停戦・平和を呼び掛け続けた実録記。

 

日中友好新聞 2008年11月5日掲載


山なみを越えて

 『山なみを越えて伊藤幸子編・著

2006年8月発行 46判 1,429円+税

 

 第二次世界大戦下、都会に残った親たちと疎開先(長野県下伊那郡)の子どもたちが交わした絆の手紙。家族の大切さ、友情、子弟愛、地域のつながりを今に伝える書簡集。

朝日新聞 2006年5月10日掲載

しんぶん赤旗 2006年9月24日掲載


ある特務機関員の手記

 『ある特務機関員の手記高田一郎・著

2006年6月発行 46判 1,143円+税

 

 日中戦争に参加した著者が、悲劇を風化させないために綴った手記。日中戦争の実態を知ることによって、今日の日本の政治との関わりが理解できる。


失われた日記

 『失われた日記常澤巖著・著

2001年12月発行 46判 1,714円+税(完売)

日本図書館協会選定図書

 4歳で満州に渡り、混血児への蔑視と聖戦という世相の中、体験した軍国主義の結末。関東軍首脳は幾百万の日本人を残したまま敵前逃亡。8年あまり、残留邦人とともに帰国を待ちながら生き抜いた人びとの記録。


消えた砲台

 『消えた砲台』山口栄彦著

1991年10月発行 46判 1,714円+税(完売)

 

  天皇の名の下に接収された土地、細菌戦を訓練する部隊。今はリゾート開発の進む南房総に生きた少年の記録。館山市長推薦。

朝日新聞 1991年10月9日掲載

千葉日報 1991年10月9日掲載

しんぶん赤旗 1991年11月25日掲載